日本ではお金の教育を行っていません。2022年度から高校で金融教育が開始されましたが、幼少時は家庭でお金の話をする以外、お金について考える・学ぶ時は中々ないのではないでしょうか。
家庭で話すといってもおこずかいのやりくり、何の職業につきたいか?など、労働を基本とする話しかしない家庭が多いと思います。
労働だけでお金を増やすには限界があります。自分という資本の時間を使うからです。これでは自分が理想とする豊かな暮らしを実現することは難しいです。〜したい勉強をする、芸術を極める、こどもとの時間を大切にする、行きたい所に行く、など。労働の大切さと共に、それを子どもの頃から知っておくことが今からの世界に必要なことだと思います。
投資を小さな子でも理解できるような教育法はないか?それをゲームで作ったのが『金持ち父さん貧乏父さん』で有名なロバートキヨサキです。
目次
キャッシュフローゲームとは
ロバートキヨサキが作ったキャッシュフローゲーム(ボードゲーム)は株式投資、不動産投資、起業などが織り込まれ、ラットレースを抜け出す考えを理解するゲームです。
つまり、いくら労働を頑張って収入を増やしても、したいことをするためにお金を使うとお金が足りず、さらに労働を頑張らなければならない・・時間がない・・と永遠に続くことから抜け出そう!それを実現してみるためのゲームです。
✏️ロバートキヨサキの意図✏️
これと基本は全く同じですが、幼児がとっつきやすいように改良されたのがキャッシュフローゲームfor kids。今回、このfor kidsについてご紹介をしたいと思います。
お金教育の導入!キャッシュフローゲームfor kids
概要として、初めは手持ち金をもって、労働する人生からスタートします。ラットレースになぞらえた円のコマを進み、くるくる周りながら(労働→支払いの毎日)、株や不動産を買うチャンスをつかみ、不労所得を増やしていきます。
不労所得のみで毎月の支払い額を超えると、労働なしに生きていけますので、これがラットレースを抜け出す=ゲームクリアとなります。
💰ゲームの進め方とポイント💰
はじめに現金$3000を各自が手持ち金として持ち、$700を毎月の固定費(家賃や光熱費と考える)とし、支出コイン7枚を各自がセットします。
すごろくのようにコマを順番にすすめていきます。大きくわけ、資産・負債・給料日についてそれぞれ考えることがあります。
その他、ボランティアや不労所得が得られない不動産(!)カードも出てきます。またガレッジセールを開いたのでルーレットの額だけお金がもらえたりといったボーナスカードもあります。
手持ちの資産コイン(=不労所得)が負債コインより多くなると、労働なしで固定費など支出を払った上でも生きていけるので、クリアとなります。
ゲーム時間としては3人で行い、1番にクリアする人が早くて20分、遅い時で40分くらいでしょうか。
このように、労働と不労所得の大切さはもちろんですが、財務諸表の考え方・資産とは何か・負債の取り扱い・固定費の重さなど生活していく上でのお金の本質がゲームで学べます。
我が家は長男の4歳の誕生日にfor kidsを購入しました。細かな理解は初めは難しかったですが、段々と資産、負債について理解していっています。
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ちなみに本家のキャッシュフローゲームは初めに決める職業により給料額が違ったり、ラットレースを抜けた後の楽しい人生コースがあったりし、大人がさらに楽しめる内容となっています。
トマ・ピケティの『21世紀の資本論』を理解しよう
2014年に和訳され話題となった経済学者トマ・ピケティ著の『21世紀の資本』をご存じでしょうか?彼は有名な「r>g」という不等式を唱えました。
頑張って労働しお金を増やしても、資産運用してお金を増やすことには勝てないのです。
働くことはやりがいもあり、社会の一員である以上大切なことですが、自分の理想の生き方をするためには資産運用はかかせません。今からの世界でこどもにお金の教育、資産運用の考え方は必須です。
まとめ
こどもが自然と興味をもち、楽しく投資について学ぶことができるキャッシュフローゲーム。未就園児から遊ぶならfor kidsを試しに買ってみてはいかがでしょうか。小学生以上なら通常版をおすすめします。
このゲームから株とは何か、会社の仕組みを勉強していくなどどんどん興味が広がっていくことも期待できます。
こどもとお金について一緒に考え、豊かな人生を手に入れる一歩にしよう。